相続について専門家に相談をすべき場合
1 相続が発生したが何をしたらよいかわからない場合
相続が発生した場合に、そもそも何をどうしたらよいのかわからないということがあります。
その場合は、なるべく早めに専門家に相談することによって、相続に関する知識を得ることができ、大まかなスケジュールや手続きを把握することができます。
また、相続人や相続財産、経緯などについてまとめたメモを作成し、関係すると思われる資料を集めて相談をすることで、より有効なアドバイスが得られやすくなるでしょう。
2 他の相続人との話し合いが困難な場合
相続人が誰かわからない、連絡先がわからない、長年連絡をとっていない、不仲であり連絡しにくいといった場合、相続に関する話し合いが困難であることも少なくありません。
このような場合は、相続人の特定や調査を依頼する必要があります。
また、日頃は連絡をとりあえる間柄だとしても、財産をどう分けるかといった局面では、感情的になるなど冷静な話し合いができなくなることもあります。
このような場合は、弁護士に適切に分析・整理をしてもらい、必要な連絡や交渉、調停での話し合いなどを行うことで、スムーズな解決が期待できます。
3 遺産の調査や相続手続きを相続人に代わって行ってほしい場合
相続後は、不動産、預貯金・株式・投資信託等について、通帳や郵便物などを手がかりとして、遺産を特定し、調査する必要があります。
このような遺産の手がかりがない場合には、心あたりのあるところに問い合わせるなどの方法で、地道に資料を集めていきます。
このような遺産の調査は、必要書類が多く、慣れないと余計な手間や時間がかかります。
そのため、十分に時間の余裕がない場合には、代わりに行ってもらうよう、専門家に相談をするのがよいでしょう。
また、遺産分割などにより、取得することになった財産について、不動産の名義変更、預貯金の解約、株式・投資信託の名義変更・移管手続きについても、同様に手間や時間がかかるので、必要に応じ、専門家に相談することになります。
4 相続税がかかる場合
相続税がかかるような場合には、申告期限内に相続税を申告し、納税をしなければならず、適切に行わないとペナルティが課されてしまいます。
そのため、なるべく早めに税理士に相談をするのがよいでしょう。