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亡くなった人が持っていた株式を調べる方法

  • 文責:弁護士 湯沢和紘
  • 最終更新日:2026年1月19日

1 被相続人の株式は相続財産なので把握する必要があります

ご家族が亡くなられた後、相続の準備を進めていく中で、被相続人が株式を保有していたのではないかという疑問が出てくることがあります。

保有株式が多額に及ぶ場合、相続税の対象にもなり得るので、しっかりと調査をして把握すべきです。

株式は、銀行口座の通帳や不動産のように明確な形になっていないことも多く、有無を確認する方法が複雑になりがちです。

証券口座は証券会社に存在し、特に近年では残高報告なども電子化されていることがあるため、手掛かりが少ないこともあります。

以下、相続手続きの前提としての、被相続人の株式を調査・確認する方法等について説明します。

2 まずは手元の資料を確認する

⑴ 基本的には被相続人のご自宅等を捜索する

被相続人の株式の有無を調べる最初のステップは、被相続人のご自宅等で遺品を整理し、書類や郵便物を確認することです。

株式に関するものに限らず、預貯金や不動産などに関する資料も捜索しましょう。

⑵ 証券会社からの取引報告書や残高報告書

株式を保有していると、取引があった際や、一定期間ごとに報告書が送られてくることがあります。

郵送物の中に、被相続人の株式に関する資料がないかを確認します。

また、閲覧可能であれば、パソコンやスマートフォンのメールフォルダを探してみましょう。

電子化された報告書が発見されることや、報告書を発行した旨の連絡メールが見つかることがあります。

⑶ 株主総会の案内通知や配当金のお知らせ

一般的に、株主には、株主総会の招集通知や配当金に関する書類が届きます。

こうした郵便物も、株式を保有していることに関する手掛かりとなります。

⑷ 通帳の入出金記録

証券会社への送金履歴や、配当金などの入金がある場合、株式を所有していた可能性が高いと考えられます。

3 証券会社等の口座を特定する

手掛かりとなる郵便物など、取引等に関する記録が見つかったら、どの証券会社に口座を持っていたのかを特定します。

証券会社は、総合口座と呼ばれる管理口座を通じて株式や投資信託などをまとめて管理していることが多いため、口座を特定できれば全体像を把握しやすくなります。

その後、証券会社に連絡し、被相続人死亡の事実を伝えたうえで相続手続きの案内を受けることができます。

一般的には、被相続人の口座に関する照会の際には、以下の書類が必要になります。

①被相続人の死亡の記載のある戸籍(除籍)謄本

②相続人の戸籍謄本(被相続人との関係が分かるもの)

③照会をする相続人の本人確認書類

これらを提出することで、保有していた株式の有無や銘柄、評価額などを確認することができます。

4 手掛かりが見つからない場合の調査方法

⑴ 証券保管振替機構(ほふり)での確認

証券会社の口座にある株式に関する情報は、多くの場合、証券保管振替機構(通称:ほふり)で管理されています。

ほふりに照会をすることで、被相続人がどの証券会社に口座を有していたかが分かることがあります。

ほふりで被相続人の証券口座に関する情報開示を受けるためには、一般的には次の資料が必要となります。

①開示請求書

②被相続人の死亡の記載がある戸籍謄本

③相続人の戸籍謄本(被相続人との関係が分かるもの)

④照会をする相続人の本人確認書類

⑵ 大手の証券会社に問い合わせる

比較的名前が知れている大手の証券会社に、口座の有無の照会をすることも有効です。

特に、被相続人のご自宅に近い場所に店舗を設けている証券会社であれば、口座がある可能性も高くなります。

⑶ 税務申告書類を確認する

被相続人が生前に確定申告をしていた場合、株式の譲渡所得や配当所得が記載されていることがあります。

5 非上場株式にも注意

株式には、上場企業の株式のほか、証券取引所では取引されていない非上場会社の株式も存在します。

被相続人が保有していた非上場株式も、相続財産に含まれます。

これらは証券会社を通じて管理されていないため、確認が難しい場合があります。

非上場株式があるかどうかを調べるには、被相続人が経営に関わっていた会社があるか、会社から株主としての案内や配当通知が届いていないかを確認するといった方法があります。

非上場株式は評価や換金が難しいため、遺産分割の際に専門的な対応が必要になることも少なくありません。

6 株式の確認後に必要となる手続き

株式の有無が判明したら、相続手続きを進めていきます。

株式は、預貯金や不動産と同様に遺産分割協議によって取得する相続人を決める必要があります。

どの相続人が取得するかを決めたら遺産分割協議書を作成します。

その後、証券会社に必要書類を提出し、名義変更や換金の手続きを行います。

その際、相続人も証券口座を作成することを求められるケースもあります。

7 株式の相続手続きは早めに準備を始めましょう

株式の有無を確認するには、まず取引報告書、配当通知、通帳記録などの手元の資料を探しましょう。

それらの資料を元に、証券会社に問い合わせることで、株式の保有状況を正式に確認できることがあります。

また、上場株式だけでなく、非上場株式の存在にも注意が必要です。

株式は現金や預貯金と比べ、確認に時間がかかる財産です。

早めに調べ始めることで、後の相続手続きをスムーズに進めることができるようになります。

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